1. 海外での銀行口座開設は難しい?
2. 口座開設に必要な書類と手続きの流れ
3. 口座開設が難しい国と比較的容易な国
4. スムーズに口座開設するためのポイント
まとめ
海外に進出する日本企業にとって、現地の銀行口座開設は必要不可欠な手続きです。
しかし、国や銀行によっては審査が厳しく、手続きが複雑な場合もあります。「開設までにどれくらい時間がかかるのか?」「必要な書類は何か?」など、多くの疑問を持つ方も多いでしょう。
今回は、海外進出先での銀行口座開設の難易度や手続きの流れ、スムーズに開設するためのポイントについて解説します。
1. 海外での銀行口座開設は難しい?
結論から言うと、国や銀行の規制によって難易度が異なるため、事前の準備が重要です。近年、マネーロンダリング対策の強化により、海外法人の口座開設は以前よりも厳しくなっています。特に、アメリカやヨーロッパの一部の国では、外国企業が銀行口座を開設する際に詳細な審査が求められます。
一方で、シンガポールや香港、ドバイなどの国では、海外企業の受け入れに積極的で、比較的スムーズに口座を開設できる場合もあります。
2. 口座開設に必要な書類と手続きの流れ
(1) 必要書類の準備
一般的に、海外で銀行口座を開設する際には、以下のような書類が求められます。
✔ 法人設立証明書(Certificate of Incorporation)
✔ 会社定款(Articles of Association)
✔ 取締役・株主名簿(Directors and Shareholders Register)
✔ 代表者の身分証明書(パスポートなど)
✔ 現地での住所証明(オフィス賃貸契約書など)
✔ 銀行のKYC(Know Your Customer)書類への記入
ポイント
国によっては、公証(Notarization)や認証(Apostille)が必要な場合があるため、事前に確認しましょう。
(2) 口座開設の手続き
銀行の選定と事前相談
各国の銀行によって審査基準が異なるため、ビジネスモデルや取引内容に適した銀行を選びます。
申請書類の提出
必要書類を準備し、銀行へ提出します。オンライン申請が可能な銀行もあります。
審査と面談(必要な場合)
一部の銀行では、会社の実態や取引目的を確認するために面談を実施します。
口座開設の承認と初期入金
審査に通過すると、口座開設が完了します。初回のデポジット(最低入金額)が求められることが多いです。
注意点
国や銀行によっては、口座開設までに数週間から数カ月かかることもあります。
3. 口座開設が難しい国と比較的容易な国
(1) 開設が難しい国
🔴 アメリカ:厳格なKYC(本人確認)とFATCA(外国口座税務コンプライアンス法)の影響で、外国企業の口座開設は厳しい。
🔴 ヨーロッパ(特にドイツ・フランス):EUの規制強化により、非EU企業の口座開設には追加審査が必要。
(2) 開設が比較的容易な国
🟢 シンガポール:海外企業の口座開設に積極的。リモート申請が可能な銀行も。
🟢 香港:金融センターとして多くの海外企業が口座を開設。ただし、近年審査が厳格化。
🟢 ドバイ(UAE):フリーゾーン企業向けの銀行口座開設が容易。
4. スムーズに口座開設するためのポイント
✔ 現地の銀行規制を事前に調査する
✔ 法人登記と銀行口座開設を同時進行で準備する
✔ 銀行との関係構築を意識し、事前にアポイントを取る
✔ 専門のコンサルタントや会計士を活用する(現地の銀行事情に詳しい専門家がいると有利)
特に、銀行によっては「最低入金額」や「年間維持費」が設定されているため、コスト面の比較も重要です。
まとめ
海外進出先での銀行口座開設は、国や銀行の規制次第で難易度が大きく変わります。 事前に必要な書類を準備し、適切な銀行を選ぶことで、スムーズな開設が可能になります。
- アメリカやヨーロッパでは審査が厳しく、時間がかかることがある
- シンガポールや香港、ドバイなどは比較的開設しやすい
- 銀行の要件を事前に確認し、専門家のサポートを活用すると成功率が上がる
- 海外での事業展開を成功させるために、適切な銀行選びと計画的な準備を心がけましょう。
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